板書

元旅人の過去帖。きっぷを通じて想い出を振り返る。

区間変更のいろは

皆さんは区間変更という制度はご存知でしょうか?

 

これは使用開始後にきっぷを変更することができる制度です。なんて便利な制度なんでしょう。

普通乗車券、自由席特急券、特定特急券普通急行券又は自由席特別車両券を所持する旅客は、旅行開始後又は使用開始後に、あらかじめ係員に申し出て、その承諾を受け、当該乗車券類に表示された着駅、営業キロ又は経路について、次の各号に定める変更(この変更を「区間変更」という。)をすることができる。
(1)着駅又は営業キロを、当該着駅を超えた駅又は当該営業キロを超えた営業キロへの変更
(2)着駅を、当該着駅と異なる方向の駅への変更
(3)経路を、当該経路と異なる経路への変更

出典:JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第7章 乗車変更等の取扱い -第2節 乗車変更の取扱い -第3款 旅行開始後又は使用開始後の乗車変更の取扱い

 

ここでは、いろいろな区間変更をご紹介。旅の参考にしてみてね。

 

  • 本来のきっぷと別の方向の駅に変更した場合

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立川駅改札VF1発行(MV50)

こちらがそれ。原券は東飯能高麗川でした。

立川駅八王子駅など、改札内指定席券売機では特急券との同時購入をすると区間変更が可能です。

以前は特急券持ってることにして区間変更ができたのですが…不正乗車防止の観点からでしょうか、今はもうできなくなってしまいました。

 

  • 本来とは異なる経路への区間変更

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名古屋駅発行

いわゆる経路変更というものです。

今回の場合、「京都から東海道線で岐阜まで行き、岐阜から高山線太多線を通って中央線へ抜ける経路」が本来の経路でしたが、経路外の名古屋で途中下車がしたくなったので、「名古屋経由に区間変更した」というものです。

しっかりと原券情報が書いてあるのが好感待てます。

区変改補にPOS付番が書いてあるの、最高すぎません???

 

  • のりこし

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某駅発行

最後に一番オーソドックスな例を。これも厳密に言うと経路変更を兼ねているものでもあるのですが………

本来は市ヶ谷から在来線で熊谷までという乗車券を新幹線経由に変更し、着駅を西武線入間市まで伸ばしたものです。

ちなみにこのきっぷ、変更後の経路が新幹線-高崎-高崎線-八高-東飯能となっております。さらっと幹在別線の特例区間を通っている、というわけ。高崎で降りたかったので。

 

区間変更は本当に奥が深いです。みなさんもいろいろな区間変更を試してみてね。

 

 

あ、最後に一つだけ。

区変改補は断られる可能性も高いので、そこで変に食ってかかるのはやめましょう。そういう現場に遭遇したことがあります。

あとすごい時間がかかります。やるならそれを覚悟の上でやりましょう。